文例検証

0001 -mi chenma(お陰で) / conma(せいで)

Sulelinmi chenma asin siifia.
科学のお陰で生きている。(科学の善によって~)
Chen'eima cam fidaafia.
あなたのお陰で発見した。(あなたの善によって~)

Suuminmi conma cam sonfiu
彼は呪いのせいで死んだ。(呪いの悪によって~)
Con'eima cam madeefia.
あなたのせいで失くした。(あなたの悪によって~)

0002 -naiと-naisの使い分け

  • ~のように(様格)
    Liafeenai sizaane taveefi.(猫が鳥のように走る)
  • ~のような(様形容詞?)
    Liafeenais sizaane taveefi.(鳥のような猫が走る)

0003 「~かれ~かれ」の表現

  • ~多かれ少なかれ
    niafiu-nialiu
  • ~遅かれ早かれ
    niafainu-nialianu
  • ~良かれ悪かれ
    niachenu-niaconu

0004 cu~as mia / cu~cui as mia

Cu nevuu as mia.
(ペンが一本もない)

Cu nevuu cui as mia.
(ペンが一本だけない)

0005 -ma(奪格)の用法

Lavanni savanma tavaafia.
(家から山に行く)※起点の用法

Lavanni lisevaama tavaafia.
(列車で山に行く)※道具や手段を表す
(意味が取りづらい場合は Lavanni lisevaam fiivam tavaafia. でも可)

Eima tananfia.
(あなたに睨まれる)※受動文の動作主

0006 SVC構文における述語形容詞

「S(主語)はC(形容詞)である」の表現には下記の三種類があり得ます。

Um legnaafam liis as.
(あの狐は賢い=あの狐において、それは賢い)※主体の処格

Um legnaa liis as.
(あの狐は賢い=あの狐、それは賢い)※処格の省略(口語)

Um legnaa liiu as.
(あの狐は賢い=あの狐は賢くある)※副詞を用いる用法

0007 比較の用法

「AはBよりも〜だ」

Sizaanemi la leu lemuu as.
(狼は猫より大きい=猫の上へ大きく狼がいる)※副詞を用いる(位置に注意)

Lemuufam sizaanemi la leis as.
(狼は猫より大きい=狼において、猫の上へ大きい)※主体の処格

文法検証

0001 副詞による日本語の補助動詞的表現について

動詞にニュアンスを付け加えるために副詞を用いるという案です。

  • ~し始める、~し出す begin to
    fiu(新しく)
    Fiu cam maafiu.(彼は新しく食べた)=「彼は食べ始めた」
  • ~し終える、~しきる finish doing
    "fizuui" (終える)
    Fizuui cam maafiu.(彼は終えるように食べた)=「彼は食べ終えた」
  • ~しそうになる、~しかける be about to
    "nidau" (少し先で)
    Nidau maafiu.(彼は少し先で食べる)=「彼は食べかける」
  • ~しすぎる too much
    liliu(過度に)
    Liliu cam maafiu.(彼は過度に食べた)=「彼は食べすぎた」
  • ~するらしい、~するようだ seem to
    neeu(思うに)
    Neeu cam maafiu.(思うに彼は食べた)=「彼は食べたらしい」
    Neeu udau maafiu.(思うにあのあとで彼は食べる)=「彼は食べるらしかった」

0002 位置助詞から作られる形容詞(副詞)の細分化

今までは fa(下へ)と fai(下で)の形容詞形はどちらも fais でしたが、lava(縦)と lavai(逆さ)のように区別が必要なものが生じているため、以下の例のような案を提示します。

  • fa/fai の場合
    fa(下へ)→ fais(下方向の、より下の)※相対的・一時的なニュアンス
    fai(下で)→ fainus(低い、下部の)※絶対的・性質のニュアンス
  • sa/sai の場合
    sa(中へ)→ sais(中への、より内側の)
    sai(中で)→ sainus(中間の、中央の)
  • ta/tai の場合
    ta(前へ)→ tais(前向きの、より前の)
    tai(前で)→ tainus(前にある、フロント部分の)

※ faius, saius ではなく「渡り音」として n が挿入される理由は、aiu という三重母音が存在しないためです。fai'us, sai'us という発音だったものが変化したと考えれば良いと思います。それゆえネコビト文字によるスペリングは fai + 形容詞字(fIS)で、特に n は表記不要です。

0003 助動詞的な動詞用法のまとめ

  • 〜できる(能力可能) anliifi(自ら知る)
    Neliani maafien anliifia. (小鳥を食べるのを私はできる)=「私は小鳥を食べられる」
  • 〜できる(状況可能) chenfi(良しとされる)
    Neliani maafien chenfia.(小鳥を食べるのを私は良しとされる)=「私は小鳥を食べてもよい」
  • 〜したい(願望) chiifi(望む)
    Neliani maafien chiifia. (小鳥を食べるのを私は望む)=「私は小鳥を食べたい」
  • 〜する必要がある(義務) "tachinfi"(望まれる)
    Neliani maafien tachinfia.(小鳥を食べるのを私は望まれる)=「私は小鳥を食べねばならない」
  • 〜させる(許可) tienfi(持たせる)
    Neliani uimi maafien tienfia. (小鳥を彼が食べるのを私は与える)=「彼に小鳥を食べさせる」
  • 〜させる(強制) fiunvi(触らせる)
    Neliani uimi maafien fiunvia. (小鳥を彼が食べるのを私はさせる)=「彼に小鳥を食べさせる」
  • 〜される(受動) cadeefi(得る)
    Neliami maafien cadeefia. (小鳥が食べるのを私は得る)=「私は小鳥に食べられる」
    ※ もちろん "Neliama manfia." でも可
    ※ Neliani maafien cadeefia.(小鳥"を"食べるのを私は得る)=「私は(誰かに)小鳥を食べられた」
  • ~しようとする nidaafi(試す)
    Neliani maafien cam nidaafia.(小鳥を食べるのを私は試した)=「私は小鳥を食べてみた」

0004 語末が -fan, -fen, -fin, -fonで終わる名詞の処格

本来 -fanmi から処格語尾 -fam が生まれたため、元々 -fan (-van) で終わる名詞の属格と処格の差別化に問題が生じます。 そのため以下のようなルールを設けます。

主格: niifan(野原)
属格: niifanmi(野原の)
処格: niifanum(野原で)
※ niifam(光のもとで)niiの処格

また同類の形態素である -fen, -fin, -fon に関しても演繹して適用されます。

主格:liafen(天)
属格:liafenmi(天の)
処格:liafenum(天で)
※ liafenfam とはしない。

0005 助詞一覧の改訂版

方向助詞

  • la(~の上へ)onto
  • va(~の下へ)downward
  • da(~に向かって)to
  • gna(~の後ろへ)beyond
  • za(~の中へ)into

位置助詞

  • lain(~の上で)on, above
  • fain(~の下で)under, below
  • tain(~の前で)in front of
  • cain(~の後ろで)behind
  • main(~の外で)outside
  • sain(~の中で)inside, in
  • sadam(~を通って)through
  • samam(~の間で)between
  • sevem(~の周りで、~について)around, about
  • tevem(~の横で、~の側で)by, next to

その他の助詞

  • cun(~と一緒に)together with
  • lun(~無しで、~と別に)without
  • chenma(~のお陰で)thanks to (something good)
  • conma(~のせいで)because of (something bad)
  • fiima(~によって)by (agent) ※稀
  • fiivam(~を使って)with (instrument) ※稀

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  • にゃにゃにゃ -- くみ? 2018-08-28 (火) 16:37:06
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